第322 回 定例会:質問3-2 就学前児童等に対する学習支援について

 

 

 

 

 

 

 

次は、就学前児童等に対する学習支援についてです。

現在、健康福祉常任委員会では「子どもの貧困対策の推進について」を特定テーマとして取り組んでいます。子どもの貧困は世代を越えて連鎖を呼ぶ特性があると言われており、解決へ向けては大きな壁をいくつも乗り越えなければなりません。その最初の一歩となるのは言うまでもなく教育であります。

現在、児童養護施設において児童の低学力の問題があり、学習遅滞児の割合は約30%となっています。施設で生活を送る子ども達は家庭養育に恵まれず虐待等、多くの問題も抱えており、学校教育スタート時において同年齢の学力を身に付けていない場合、追いつくのが困難な事が多く、社会に出た後も孤立と貧困の問題を抱えているのが顕著であるとのことです。

就学前や小学校低学年の児童の学習支援であれば、施設職員が指導する事も可能であると考えられがちですが、施設職員が幼少期の基礎学力をつけるノウハウを習得しているとは言い難く、実際には前質問でも述べた通り、職員は施設等での養育で手一杯であり、教育活動に集中できる時間がないのが現実であります。

児童養護施設で暮らす子ども達が夢を持ち、将来の大きな礎となりうるのは教育であり、その最初の一歩であるのは就学前の学習です。就学前や小学校低学年の児童に対する学習支援は子どもの貧困他、多くの問題解決の糸口になると確信できますが、当局のご見解と対応についてお伺いします。

【太田健康福祉部長からの回答】

児童養護施設に入所しております児童は、虐待や貧困により恵まれない教育環境にある方が多く、基礎学力の定着に課題がある場合には適切な教育を保障する必要があると考えております。

この中、国では、貧困の状態にある子どもの健やかな養育環境の整備と、教育の機会均等を図りますために、本年1月に「子どもの貧困対策の推進に関する法律」を施行し、教育支援、生活支援等を総合的に推進することといたしております。

県におきましても、こうした状況を踏まえ、特に幼少期の、児童の基礎学力が定着する時期における教育が重要であるとの認識のもと、幼少期の児童に対する学習支援として、学習しやすいよう各部屋の個室化を進めますとともに、学習机やランドセル等の学用品の購入を進めてまいりました。

また、大学生による学習支援ボランティア、発達に応じた学習プログラムの導入などへの支援、パソコンの設置、参考書など学習に必要な書籍等の充実を図ってまいりました。

さらに、来年度からは、これらの取組に加え、全国に先駆け、各施設に学校教員・幼稚園教諭OB等による学習支援スタッフを配置し、基礎学力を強化するなど、一層の学習支援を行うことといたしております。

今後、国では子どもの貧困対策を推進するための大綱を策定することとしており、県ではその内容を踏まえ、学習遅滞児を含め、児童養護施設入所児童の学力や進学率の向上を目指し、児童の学習支援を積極的に進めてまいりたいと考えております。

【コメント】
思ったより良い答弁であった。

以前、高校に通っている、児童養護施設でお暮らしの生徒さんと話をする機会があり、「職員の方々に何か希望はないか、言いたいことはないか」と伺ったところ、「仕事が終わったら早く家に帰って下さい。元気な顔でまた明日来て下さい」とのことであった。本当に児童養護施設の職員の方々の仕事量は大変なものです。是非ともこれからも色々な面で支援をお願いしたい。

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